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豊かな心で豊かなくらし

 小林正観さんの「豊かな心で豊かなくらし」という本が出ていました。同じような内容の本を一杯書かれていますが、講演で語れなかったことを遺稿という形見で残されたようです。本の「はじめに」は、なくなる6日前に書いています。最後の講演(The Last Lecture)というような趣旨の本だと思います。小林正観さんの人生は、全国を行脚して、うれしく、たのしく、しあわせになる話をいろんな人に講演して回った人生です。もしもがあるならば、自分の健康に気づかって休養を取られたらという感じもしました。

 「恵まれていることに、ありがとうと感謝していきると」、徳を積み、運がよくなり、人生が生きやすくなるそうです。生き方の指針として、「布施」(わかちあう)、「愛語」(こころのこもった言葉をかける)、「利行」(周囲の人を豊かにする)、「同事」(まわりとおなじことをする)を上げていました。

 いつも、にこにこ上機嫌の生き方はできないまでも、行く末を案じて不機嫌にならないために、忘れていることを思い出させてくれる内容です。思いとおりにならないこと、不足してもの、ないものを気にすると、不平不満の心が生まれてきます。改善ということ、向上させることに頑張ろうとすると、いろんなこだわりが生まれてきます。中庸という生き方が最もいいのかもしれません。人生の良いことも、悪いこともあると、その二面性を受けいれることなら、できそうです。

 
 若者向けと、成熟したベテラン向けで、成功に対する物の見方・考え方は力点が違います。小林正観さんの考え方は、成熟したベテラン向けです。若者が、自分のアイディア、才能を活用し、自分の価値を高めて、成功者になることはすばらしことです。

 前途が輝く、人生のスタートラインの若者ならば、自分の可能性を信じて挑戦し、時代の変化を先取りした生き方ができます。スタンフォード大学集中講義「20歳のときに知っておきたかったこと」のようなスマートな生き方の本を読んでいると、自分でリスクをとって、いろんな問題をチャンス変える起業家になれそうな気分になります。実は、そのような生き方を実践できるのは、ベスト・アンド・ブライテスト(the Best and the Brightest)「最良の、最も聡明な人々」で、それなりに覚悟とリスクへの挑戦が必要です。

 成熟したベテランならば、人生の着地点、他者との協力関係も、視野にしないといけません。人生の荒波を生きたあとには、損切り、棚卸しをして、社会に順応して現実を受け入れることも必要です。諦めるという言葉にはあきらかにするという意味がありますので、人間として自らが豊かに生きると共に、他者と共に支えあう存在になるために、自分の存在理由をあきらかする必要があります。その答えとして、小林正観さんは、人生に輝きと意味をもたらす、感謝することの魔法の力を語っています。

 成功に対する物の見方・考え方は、欧米と日本では差があります。貪欲で損得が共存する経済社会で、他の人を犠牲にして勝ち組を目指す生き方は不自然で、金融業界で働く人が、巨額な報酬を得る生き方をあまり正統化できません。「心の豊かさ」は、アメリカンドリームに比べると、慎ましいですし、ビル・ゲーツ、バフェットのような金持ちに比べると、定量的に豊かではないかもしれません。しかしながら、「豊かな心で豊かなくらし」というのは、東洋的な成功の表現法で、つつましく、奥が深い表現です。
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岡本大輔

おはようございます。確かに正観さんの書籍は東洋的ですね。奪い取ることよりも、今あることに感謝すること。正観さんの書籍を読むと心がキレイになる気がします。
by 岡本大輔 (2012-12-25 05:51) 

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