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マッキンゼー流の生き方のすすめ

 「僕は君たちに武器を配りたい」などの著者である京都大学客員准教授の瀧本哲史さんは、東大の助手で将来を期待されながら、マッキンゼーに転職しました。3年で独立し、企業の再建、投資でも実績を上げます。京都大学では「意思決定論」、「起業論」、「交渉論」の授業を担当し、教室から学生があふれるほどの人気講義になっているそうです。マッキンゼーでコンサルタントとしての経験を積んだ人というのは、スマートで投資家的な生き方もできるので、資本主義のピラミッドの頂点に立てる人です。

 勝間和代と同じように、マッキンゼー流の生き方のすすめといえるかもしれません。資本主義的な欲望の最大化を推奨しているような感じがします。

 儲かるというのは、資本主義社会では、大切なことです。企業は、利益がでないと、倒産してしまいます。個人も、儲ける人にならないと、貧乏になります。国家も、国債を発行して、借金をしていくと、ギリシャみたいになってしまいます。円高で企業の経営が苦しく、ばら撒き行政で、財政が破たんしつつあります。老人を大切にする福祉国家は、それを可能とする原資もなく、社会主義のような体制になりかねません。資本主義社会では、「より少ないコストで付加価値が高く、お客様が欲しいものを作れる」ことが、売り上げ、利益につながっていきます。日本が「ものづくり」で経済成長した時代には、資本主義のありがたさを感じることができました。いつのまにか、コスト競争力がなくなり、日本で生産するよりも、海外で生産する方が安くなりました。

  資本主義社会では、個人が生きていくために、個人稼業というのが大切になります。世のなかに上手く儲ける人がでてきます。グローバル化しているビジネスの分野で、どんなタイプの人になったら、他の人に安くで酷使されずに、資本主義の甘さを享受できるのでしょうか?氏によると、トレーダー、エキスパート、マーケッター、イノベーター、リーダー、インベスタなどになると、昔は、いい給料ももらえる可能性がありました。

マーケター:商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売る事ができる人
イノベーター:まったく新しい仕組みをイノベーションできる人
リーダー:自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人
インベスター:投資家として市場に参加している人
トレーダー:商品を遠くに運んで売る事ができる人
エキスパート:自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人

 仕事においても、人間の商品として価値も、技術や情報などあらゆる局面においてコモディティ化(日用品化:他の人に安く値段の商品化)が進むと、トレーダーとエキスパートでは生き残れないとも、語っています。お金持ちになり、儲かる事をきわめたい人にとっては、いい本かもしれません。トレーダー、エキスパート、マーケッター、イノベーター、リーダー、インベスタというカテゴリをつくる過程で、強者の論理で、切り捨てることで、議論はわかりやすく、売れる本になっています。きちんの頭の整理できる人でないと、これほど、わかりやすい本は書けないと思います。枝葉末節の議論の得意な人は、「しようがない」「できない」理由を発見して、勝者の論理を理解できません。

 枝葉末節の議論ばかりしていては、大きな視点で問題を捉えて本質を突くことはできませんが、枝葉末節の切り捨てた部分に、人間として大切なことがあります。資本主義の弱者にも配慮した立場で、本を書くと、京セラの稲盛和夫さんのような20世紀の経営者の本になります。実際は、資本主義的な社会で、脆弱な部分をどう補強していくか、頭の痛い問題もあります。勝ち組と負け組があって、負け組の人生ではなかなか浮上できなく、負のスパイラルで貧乏を抜け出せない。工場の現場で、汗水たらして、ものづくりをすることは、割に合わない面もありますが、条件が悪くて、豊かでない人も、国の経済を支えています。ものづくりの人がどうしたら幸せになれるか、「工場で働く」というと聞こえが悪いですが、社会の役に立っている点は大切なポイントです。

 大前研一さんという日本が世界に誇る経営コンサルタント、経済評論家がいますが、ロジカル・シンキングとそれを土台にした問題解決法を提唱しています。経営コンサルタントといろんな問題を解決し、日本の宝のような人です。しかしながら、都知事選、平成維新の会の選挙ではうまく成功しませんでした。選挙民の大部分は、資本主義の弱者でハートをうまくつかむことはできませんでした。日本では、氏のすばらしい政治におけるアイディアは日の目を見ることはありませんでした。

 
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